ニンジンと朝鮮ニンジンって何が違うの?

朝鮮ニンジンはウコギ科の多年草で野菜のニンジンはセリ科の二年草

ニンジンには大きく分けて、西洋系と東洋系に分かれます。

さて、ニンジンという名前は人の形に似ているところから名付けられました。 ところが、もとを言えばニンジンとは朝鮮ニンジンのことを指していました。 朝鮮ニンジンは、根っこが人の形をしているものが高級とされていたこともあり、「ニンジン(人参)」という名前がついたそうです

6~7世紀頃に薬用として朝鮮ニンジンが日本へ伝わり、その後に野菜のニンジンが伝わりました。 その際、野菜のニンジンにはいろいろな名前がつきました。

葉っぱが野菜のセリ(芹)に似ていることから「セリニンジン」とか、 畑に植えるから「ハタ(畑)ニンジン」だとか、野菜という意味で「ナ(菜)ニンジン」などとも呼ばれていました。

しかし次第に「ニンジン」と呼ばれるようになり今に至りました。

そして、朝鮮ニンジンと野菜のニンジンは形も似ており、「ニンジン」という名前も一緒ですが、実は同じ仲間ではありません。 朝鮮ニンジンはウコギ科の多年草ですが、野菜のニンジンはセリ科の二年草です。 ですからまったく別の植物ということになります。