大堰川と嵐山に挟まれて、
自然で埋め尽くされた、
細くてひっそりしている道。
どこまでも、どこまでも一本道で、
ちょっと不安になっちゃう。
そんな一本道の先には、
ずっと見ていたい絶景がありました。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05827-1024x680.jpg)
あの知る人ぞ知る、渡月橋
ではなくて、渡月小橋の横に
その一本道はあります。
名前通り、渡月小橋は
渡月橋のすぐ隣にある
小さくて愛らしい小橋。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05830-1024x680.jpg)
多くの人が渡月橋を
目指して歩いていく中、
そっと人の流れから抜け出して、
人通りの少ない一本道に
ちょっと不安になっちゃう。
ここをまっすぐ、ひたすらまっすぐ
進むだけで辿り着くそう。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05832-1024x680.jpg)
一本道を進んですぐ見えるのは
『嵐山モンキーパークいわたやま』
かわいらしい小猿の写真に
思わず引き寄せられる。
でも、今回はこの先に行きたい。
また今度来るから待ってて。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05838-1024x680.jpg)
いよいよ本格的に
誰もいなくなった。
まるで、一人だけしか通れない
一本道みたい。
もしかして、道間違えてる?
そんな気持ちになったら
きっと道は合ってる。
それに、一本道だから
間違いようもないしね。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05849-1024x680.jpg)
可愛らしい渡月小橋から
トコトコと歩いて7分くらい。
目の前いっぱいに
山々と大堰川が広がります。
ただただ、自然に満たされた空間は
とても静かで、あのセリフがぴったり。
「マイナスイオンを感じるわー!」
ところでマイナスイオンって
なんなんでしょう。
教えて詳しい人。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05860-1024x680.jpg)
さらに奥に、もっと奥に。
歩けば、歩くほど、
気持ちが穏やかになる。
そう思って、ついつい自然に見とれながら、
気づけば20分ほど歩いていました。
ようやく、着いた~!
と思ったら、
ここからさらに階段が続きます。
昔だったらこれくらいの階段なんて
スタスタ登れたのにな。
なんて、自分に言い聞かせながら
なんとか登っていく。
身体がなまっているのは
きっとコロナのせい。
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今度こそ着いたぞ。
そう確信して、長い呼吸を置く。
ふと、振り返ってみると
そこには既に絶景が。
あれ、そんなに登ったっけ?
と、さっきまでの苦労を
忘れてしまうほど
ほどよい達成感が訪れる。
もう既に絶景だけど、
左手に見える宮殿からの景色が
今回のお目当て。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/IMG_3650-1024x768.jpeg)
おぉ、ええ、すごい。
と、語彙力を失う。
手前には大堰川が流れる谷、
その奥に、京都市がすっぽり。
さらに奥には、山々が連なる…
耳をすませば、
動物たちの鳴き声が。
なのに、とても静かな空間。
そういえば、さっきまでの
疲れ果てた自分はどこへいったのだろうか。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05897-1024x680.jpg)
森の影から
京都タワーがひょっこり。
木々の成長によって、
どんどん見えなくなっていると
大林さん (和尚さん) が
教えてくれました。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/DSC05875-1024x680.jpg)
なんて目力。ちょっと怖い。
この方が、大堰川を開削した
英雄 角倉了以 (すみのくらりょうい)さん。
千光寺は、この開削で
命を落とした人々を
まつるために建てられたそう。
角倉了以さんや、
命掛けで開削に臨んだ人々のおかげで
今の景色があるんですね。
そんな話を知ったら、
すごくいい人に見えてきました。
感謝が止まりません。
![](https://tocot.net/rakusai/wp-content/uploads/2020/12/IMG_3340-1024x768.jpeg)
人でにぎわった嵐山を
せわしなく散策するより、
こういう静かなところで
のんびり座って、
ゆっくり流れる時間と
歴史ある大堰川を
ずっと眺めていたい。
ほら、こんなご時世だし、、
「大悲閣 千光寺」の基本情報
住所: 〒616-0004 京都府京都市西京区嵐山中尾下町62
時間:10:00~16:00
電話:075-861-2913
拝観料:400円
アクセス:阪急嵐山駅から徒歩約30分、嵐電嵐山駅から徒歩約30分