【大悲閣 千光寺】 奥嵐山に流れる、のどかな時間と大堰川

大堰川と嵐山に挟まれて、
自然で埋め尽くされた、
細くてひっそりしている道。
どこまでも、どこまでも一本道で、
ちょっと不安になっちゃう。
そんな一本道の先には、
ずっと見ていたい絶景がありました。

あの知る人ぞ知る、渡月橋
ではなくて、渡月小橋の横に
その一本道はあります。
名前通り、渡月小橋は
渡月橋のすぐ隣にある
小さくて愛らしい小橋。

多くの人が渡月橋を
目指して歩いていく中、
そっと人の流れから抜け出して、
人通りの少ない一本道に
ちょっと不安になっちゃう。
ここをまっすぐ、ひたすらまっすぐ
進むだけで辿り着くそう。

一本道を進んですぐ見えるのは
『嵐山モンキーパークいわたやま』
かわいらしい小猿の写真に
思わず引き寄せられる。
でも、今回はこの先に行きたい。
また今度来るから待ってて。

いよいよ本格的に
誰もいなくなった。
まるで、一人だけしか通れない
一本道みたい。
もしかして、道間違えてる?
そんな気持ちになったら
きっと道は合ってる。
それに、一本道だから
間違いようもないしね。

可愛らしい渡月小橋から
トコトコと歩いて7分くらい。
目の前いっぱいに
山々と大堰川が広がります。
ただただ、自然に満たされた空間は
とても静かで、あのセリフがぴったり。
「マイナスイオンを感じるわー!」
ところでマイナスイオンって
なんなんでしょう。
教えて詳しい人。

さらに奥に、もっと奥に。
歩けば、歩くほど、
気持ちが穏やかになる。
そう思って、ついつい自然に見とれながら、
気づけば20分ほど歩いていました。

ようやく、着いた~!
と思ったら、
ここからさらに階段が続きます。
昔だったらこれくらいの階段なんて
スタスタ登れたのにな。
なんて、自分に言い聞かせながら
なんとか登っていく。
身体がなまっているのは
きっとコロナのせい。

今度こそ着いたぞ。
そう確信して、長い呼吸を置く。
ふと、振り返ってみると
そこには既に絶景が。
あれ、そんなに登ったっけ?
と、さっきまでの苦労を
忘れてしまうほど
ほどよい達成感が訪れる。

もう既に絶景だけど、
左手に見える宮殿からの景色が
今回のお目当て。


おぉ、ええ、すごい。
と、語彙力を失う。
手前には大堰川が流れる谷、
その奥に、京都市がすっぽり。
さらに奥には、山々が連なる…
耳をすませば、
動物たちの鳴き声が。
なのに、とても静かな空間。
そういえば、さっきまでの
疲れ果てた自分はどこへいったのだろうか。

森の影から
京都タワーがひょっこり。
木々の成長によって、
どんどん見えなくなっていると
大林さん (和尚さん) が
教えてくれました。

なんて目力。ちょっと怖い。
この方が、大堰川を開削した
英雄 角倉了以 (すみのくらりょうい)さん。
千光寺は、この開削で
命を落とした人々を
まつるために建てられたそう。
角倉了以さんや、
命掛けで開削に臨んだ人々のおかげで
今の景色があるんですね。
そんな話を知ったら、
すごくいい人に見えてきました。
感謝が止まりません。

人でにぎわった嵐山を
せわしなく散策するより、
こういう静かなところで
のんびり座って、
ゆっくり流れる時間と
歴史ある大堰川を
ずっと眺めていたい。
ほら、こんなご時世だし、、

「大悲閣 千光寺」の基本情報

住所: 〒616-0004 京都府京都市西京区嵐山中尾下町62
時間:10:00~16:00
電話:075-861-2913
拝観料:400円
アクセス:阪急嵐山駅から徒歩約30分、嵐電嵐山駅から徒歩約30分

この記事を書いた人

のぐち

和歌山大学を休学して京都に1年間だけすんでます。21歳です。若さしか取り柄がありません。