絵本を色んな視点から読んでみるこの企画。
今回読んだのは
『ちか100かいだてのいえ(ビックブック版)』
作:いわいとしお
出版社:偕成社
※あらすじが出てくるため、若干のネタバレが含まれます。
でかい、とにかくでかい。第1回にふさわしい絵本なのでは。と思い読んでみました。(横に並べているのはA4のコピー用紙)
ちなみに値段は¥9,900。
地下20階くらいになったら上昇負荷で末端の痺れとか出るんかな。
『ちか100かいだてのいえ』 あらすじ
ある日、主人公のお風呂好きなクウちゃんがお風呂に入っていました。
すると突然、だれかに地下100かいのパーティに誘われました。
気になったクウちゃんは、火山のふもとにある地下100かいのパーティ会場を目指します。
10階ごと違う動物が生活をしていて、その世界観がワクワクした。
『おむすびころりん』とかもそうだけど、地下の世界ってワクワクして、穴掘りたくなるなぁ。こどもの頃よく砂場の底まで穴掘るのが好きだったことを思い出しました。
地下室にワクワクしない人間いない説!!!!!!
非現実的だけど現実的な学びあり
地下に広がる世界はとても非現実的。
例えば、地下1階~地下10階にはウサギが住んでいて、食事や洗濯をしていたり、お風呂に入っていたり…まるで人間のような生活を営んでいます。
一見、非現実的に見えますが、よくよく絵本を見てみると、細かな描写がとてもリアル。
動物のたべものや習性、特徴が見事に表現されています。(めっちゃリアルな絵。という意味ではありません。)
また、ラストシーンの地層の描写や地下100階の部屋からも、そのリアルさは見て取れます。
読んだ本人からヒトコト言わせて!
まず言いたいのは、この絵本を読んで、ダンゴムシの主食を初めて知りました。ぼくが無知なんでしょうか。まちぷらのスタッフにアンケートとりたいです。
それと、本をめくるたびに次はどんな世界が広がっているのか、気になっちゃうのがこの絵本の特徴だと思います。
1ページごとに地下10階ずつ進んでいくんですが、その時点で地下11階がチラ見えしているっていう細かいところの仕掛けが参考になります。チラ見せって大事。
あと、でかいから目線の動きがダイナミックで普通の本より没頭できる感覚がありました。
絵本ってよくできてるなって素直に思える絵本でした。脱帽。
絵本は一般的な本にはない仕掛けや遊び心が施されているのがワクワクするよなぁ~。
地下に潜っていくような冒険心くすぐる表現や仕掛けは、縦に長~~い本だからこそ感じるのかもね。子どもの頃にこういう作品に触れたら、アリの巣を見た時は「この穴の中は何階建てなんだろう…」みたいに想像癖が持てて良いだろうな~~~。
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京都市交流促進・まちづくりプラザ ライブラリー
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